PCなしでSDカードからHDDにデータを保存したい大作戦!

皆さんこんにちは。

ツーリングで旧式の重たいノートPCを持ち歩くのはマヂ無理と思ったchinpunkanです。

今日、ツーリングに出発するつもりでしたが準備が終わらないので先延ばしにしています。

今回は前回の記事の続きのようなものです。

超高級4KドラレコのGoPro Hero94K動画をいっぱい撮りたい。

でも、MicroSDカードをいっぱい買うのは無理。

MicroSDカードの容量を空けるため、1日数百GBを最低でも寝ている間に転送したい。

PCを持ち歩くのもイヤ。

それでいてあまりお金をかけたくない。


ワガママな希望が爆発している状態ですが、何とか知恵を絞って解決していきます。

簡単に言うと、パソコン無しで撮影データを外付けHDDに退避する方法についての記事になります。

まず、クラウドストレージは転送速度が絶望的なのでナシです。

何万円もするような専用機器を使うのは予算的に厳しいので、そこそこ安価だったり、別の用途でも使えそうな潰しが効く製品を使った方法を2つ検討しました。

ポータブルストレージ2TBに5万円とか出せないわな・・・



方法その1

IOデータのポケドラ等に代表される、Wi-Fi転送機能付きのカードリーダーを使う。

カードリーダーと外付けHDDUSBで接続しワンボタンで転送可能だったりする便利アイテムのようです。

ただ、専用アプリが必要なタイプは便利でもあまり使う気がしないですね。

それと、対応HDD2TBまでだったり、転送速度がかなり低速だったりして自分の用途では使い物にならなさそうです。

令和の時代に2TBは少ない!


方法その2

スマホを利用します。

スマホとUSB Type-C 接続の多機能ハブを使い、カードリーダーと外付けHDDを接続、さらにスマホ本体の充電も同時にする方法です。数時間の転送作業になりますので、スマホのバッテリー残量を気にしながらですと作業が捗りません。PCが重たくて持ち歩けないのであれば、スマホをPCの代わりにしてしまおうという単純な作戦です。

今回はスマホ(Android)利用作戦を採用します。

まず結果の方から言いますと、ファイル転送は可能でした。しかし、スマホとハブの組み合わせにより挙動が変わってきますので、環境によりけりという結論になりました。


用意したもの

スマホ USB OTGに対応したもの

USB OTG」でストアを検索すると『USB OTGチェッカーの互換性』というアプリがあり、対応の可否を判別してくれます。

スマホのファイルマネージャ アプリ

Androidのファイル操作ができるようにファイラーが必要です。自分は基本的にスマホ端末メーカーの標準アプリを使っています。

USB Type-Cハブ

USBの規格が新しい物が良いですね。

今回はエレコムのUSB3.1 Gen2に対応している U3HC-A424P10WH という製品を使いました。
(ついでに、先日購入したHDDケースと同じ物をまた買いました。)


この手の製品はオシャレ系で拡張性を犠牲にした薄型ノートPCを拡張する本末転倒的なアイテムかと思っていましたが、外付け周辺機器類とPCの接続をケーブル1本で一括して着脱できるのは結構便利かもしれません。ハブの多機能化で性能がドッキングステーションに寄ってきた感じですね。

今回はこの多機能ハブを薄型PCではなくスマホで使います。

実はこれの上位機種(DST-C12SV/EC)をAmazonで注文してあるのですが、そちらが届く前にこれをヨドバシの実店舗で買ってしまいました。¥4,440 でした。Amazon価格より1割高いですね。


SEAGATEの8TB HDDを外付けHDD化した物を使います。

玄人志向 USB外付ハードディスクケース
GW3.5AM-SU3PUSB3.2Gen1接続)

SEAGATE BarraCuda 8T HDD


U3HC-A424P10WH をスマホで使う

エレコムのUSBハブがスマホで使えるのかどうか、手持ちのAndroid機を数種類接続テストしてみました。

スマホ給電用のポートにはXiaomi Mi Note10 Lite付属のACアダプターからUSBで接続しています。

一番左に給電用のUSBケーブルを挿します。HUB自体も電力消費するようですのでなるべくパワーのある電源が望ましいです。

今回はXiaomiの急速充電器を使いましたが、モバイルバッテリーでも給電自体はできているようです。


Xiaomi Mi Note10 Lite

Snapdragon730G採用のミドルハイクラスのスマホです。

OTGチェック 

外付け機器認識 ×

まず、ハブを接続したところ再起動がかかりました。

時間をおいても再現しました。

再起動後には外付けHDDは認識しますが、カードリーダーが認識しないですね。差し込みポートを変えても認識せず。


所持スマホで一番新しい機種なんですが・・・

しかも、ハイエンド機の存在価値が薄くなってきたとかベタ褒めした機種なんですが・・・

雲行きが怪しくなってまいりました。


Xiaomi Mi9

Snapdragon855採用のハイエンドクラスのスマホです。

OTGチェック 〇

外付け機器認識 〇

スマホ同時充電 〇

Sandiskのカードリーダー、外付けHDD共に認識OK

何故かこちらのXiaomi機は普通に認識しました。

スマホのストレージに8TBが表示されているのはなかなか無いですよ。



そして実際に転送もOK

15~20MBps程度の速度です。

SandybridgeCorei3ノートPCより遅いですね。


Xiaomi Mi8 Lite

Snapdragon660採用のミドルクラスのスマホです。

OTGチェック 〇

外付け機器認識 〇

スマホ同時充電 〇

こちらの機種はMicroSDスロット搭載ですのでカードリーダー接続は試していません。

内蔵MicroSDスロットと外付けHDD間の転送を見てみます。

転送速度が0だったり50MBpsだったり、頻繁に表示が乱れて安定転送できていないようです。

この機種を使ってのデータ転送は危なさそうな感じです。


Huawei Mate9

Huawei Kirin 960採用のかつてのハイエンドスマホです。

Huaweiの評価を押し上げたであろう言わずと知れた名機ですね。

ちなみにパズドラが4垢入っています。

OTGチェック 〇

外付け機器認識 〇

スマホ同時充電 〇

こちらの機種はMicroSDスロット搭載ですのでカードリーダー接続は試していません。



内蔵MicroSDスロットと外付けHDD間の転送を見てみます。

Xiaomiの標準ファイラーと違い、転送速度が表示されません。

見た感じ1分間1GB以上のペースで転送できているので25MBps前後は出ていそうです。

1分間で1GB転送であれば、512GBを8時間半で転送可能ですし、実際には7時間未満で転送完了のペースですので一応実用できそうな感じです。

しかし、189GBGoProHERO9撮影データ、GoProフォルダを一括ファイル転送したところ50GBそこそこで中断されていました。

そこで、次に動画のMP4ファイルのみ100GBを転送してみました。こちらは無事完了。

転送中断の理由はよくわかりません。

エレコムのハブは本体プラスチック製で放熱は悪そうです。


スマホ充電しながらの転送においても他社製ACアダプター(Xiaomi)でありながら急速充電モードになっており、 充電速度>バッテリー消費速度 ですのでバッテリー残量の心配はありませんでした。



注意事項

今回紹介した方法にはいくつか注意事項があります。

まず、外付けHDDのフォーマットはAndroid側でも扱えるようにするためexFATで行いました。Windowsで普通にフォーマットしてしまうとNTFSが選択されていたりしますので注意です。

次に、ハブの接続はスマホ充電用のポートにAC電源からUSBケーブルで接続を最初に行います。ファイル転送を始めてから充電をしようとケーブルを挿しても充電が始まりませんでした。

最初に充電ケーブルを接続してスマホの充電が開始されたのを確認してからHDDとカードリーダーなどの機器を接続すればOKです。



最後に

何とか実用になりそうな感触はあります。

Huawei機はやっぱり良いですね。Mate9はデスクトップPCライクに使えるデスクトップモードが残念ながらありません。これ以降のMate10から使えるようになっていますので、デスクトップモードが可能なスマホであれば、もっと使い勝手が良かったのかもしれません。

Androidの標準機能で似たような物が実装らしいですが、それを待たずにちょっと新しめのHuaweiスマホが欲しくなってきました。

ノートPC持って行ったり、新規で軽量モバイルノートを購入するよりかはマシだと思いますので、ツーリングにはスマホ作戦で行くことにしました。

今回紹介したハブ(U3HC-A424P10WH)と現在注文中のUSB Type-Cハブ(DST-C12SV/EC)、HDDケース2台、8TB HDD2基の構成にし、二刀流の同時並行でデータ退避作業を行う予定です。

あとは、ツーリング中の振動でHDDが壊れないかどうかが問題です。

おわり

※続編 DST-C12SV/ECをスマホで使う

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です