insta 360 ace pro 給電撮影あれこれ

現在、バイク車載撮影の最適設定は未解決です。すぐに解決する見通しが立たないのでいったん保留としまして、とりあえず長時間連続撮影すべく給電撮影関連の確認をしました。こちらについてはYouTubeで検証している人がおり、ざっくり言うと出力側が5V2A出せればよしとのことでした。規格に関わらず5V1.7Aでチュウチュウ電気を吸ってくるようです。

先日公開したバイクナビのテスト時に給電撮影（内蔵バッテリー抜き）を試しました。

使用環境及び設定は、気温36度、直射日光、自転車乗車、ネックマウント使用。4K30fps action（最大画角）、手振れ補正（高）、ビットレート（高）、アクティブHDR（オン）、ディスプレイ・インジケーター消灯、スマホ接続無し。

モバイルバッテリー（Anker PowerCore Essential 20000）とUSBケーブル（A→C）で接続した結果、非常に撮影が不安定で、数回撮影を試しても、撮影時間が5秒から7分程度と持続時間にバラツキがあり、破損ファイルができたりと、どうしようもない結果に終わりました。ちなみに室内（室温27度）で試した場合は何の問題も無く撮影ができます。このことから高気温では外部給電が使い物にならないとの判断が可能ですが、不思議なことに内蔵バッテリーでは何の問題も無く30分以上の撮影ができました。モバイルバッテリーが熱に弱い説が浮上です。4年前に購入した物なので劣化が疑われます。

使用したケーブルはこちら。Ankerのナイロン編み込みタイプの高級品よりかなり使い勝手が良いです。

余談ではありますが、同時に稼働させていたGoPro HERO7はTELESINの青バッテリー（タブの折り目が逆でクッソ使いにくいやつ）使用で4K30fps撮影何の問題も無しでした。

insta 360 ace pro給電撮影はモバイルバッテリー使用時の挙動は散々な物でした。テストしておいてアレなんですが、実際の運用時にはモバイルバッテリーを使うことはほぼ無いので特に実害はありません。重要なのはバイク車載時の車体給電撮影です。

今回、insta 360 ace pro導入しての給電撮影にあたり、バイクの電装を少し変更しました。自分のバイクはこんなこともあろうかとシガーソケット仕様なのです。基本的な配線はそのままで、ソケット交換により充電環境のアップグレードを容易に行うことが可能。バイクに出所不明のUSBポートを直付けする気にはなりませぬ。

と豪語してみたものの、シガーソケット仕様には重大なデメリットがあります。そればソケットの脱落です。2輪環境で使用すると意外と抜けやすく対策が必須となります。この脱落対策が施してある製品もあるにはあったりしますが、エレコム製品以外で見当たりません。エレコムは企画が優秀でも耐久性など実用性が不足しているので基本的には不買対象なのです。

と言うわけでAnkerのチャージャーを買って加工して使います。

Anker PowerDrive 2（各ポート2.4A）からAnker 323 Car Charger（Cポート30W＋Aポート22.5W）に変更しました。Anker 323 Car ChargerはPD出力対応なのでinsta 360 ace pro付属の純正ケーブル（C→C）を使います。Ankerのような有名ブランド機器に純正ケーブルのCtoC接続ができないワケねーよなぁ？

そして、脱落・抜け対策として、滑り止めテープを貼り付け。

Anker PowerDrive 2使用時はPVCシートを加工して貼り付けていましたが、PVCシートを貼り付けているテープがはがれると終わりなので別の方法に切り替え。GRIPLUSと言うラバー状の薄いテープを使いました。結果は固定力は問題無し。ただし、ソケット着脱時にラバーテープがペロンと剥がれます。粘着力は生きているので、着脱のたびに再度押し付けてやればOK。

ここまでやって給電撮影準備完了です。テストの結果は問題出ませんでした。ただし、外気温30度程度、撮影時間30分ほどなので長時間連続撮影に耐えられるかどうかは不明です。そして、実際のツーリング時などでは残りのUSBポートでスマホに給電したりするので挙動が変わってくるかもしれません。多分大丈夫だとは思います。一番心配なのは、カメラ停止前にエンジン止めてしまうことですね。GoProと違い、1ファイル当たりのサイズがかなり大きいので、不意の電力喪失で飛ばすデータの規模が段違いになります。バッテリー抜きの給電撮影ではGoProなどの4GB分割方式の方が被害が少なくて済みますね。GoPro使用時でも何度かやらかしているので、ace proでやらかしたらシャレにならんと思います。

おわり