GIXXER SF250 タイヤのセルフ交換

皆さんこんにちは。先日、前後タイヤの交換を済ませました。ということで、テスト走行としてバイクでナイトラン実行。たぶん日没後の走行は去年の夏以来だと思います。今日は気温が高めでしたので夜間走行の気持ちよさは格別ですね。

本日はGIXXER SF250のセルフタイヤ交換を記事にしたいと思います。交換タイヤは先日記事にしたMICHELIN PILOT STREET RADIALです。

GIXXERインド仕様の純正装着タイヤがMRF REVZ-Cというタイヤでした。このタイヤは1名乗車時と2名乗車時の空気圧指定が同じ数値という不思議なタイヤでした。前輪がもう少し持ちそうな感じではありますが、後輪がスリップサインが出ている状態ですので、この際ですから前後同時交換したいと思います。累計走行距離が15,621kmとなり、自分の乗り方を考慮すると異様なロングライフタイヤだったと言えます。

スリップサインがこんにちは
摩耗が進んでかなり平たくなっています
後輪を外した途端にハブダンパーが外れました
ハブダンパーがかなりやせていましたが、スプロケ類と同時交換しようと思っていたので交換部品は用意していません
スプロケ外して掃除できる機会はそうそうありませんぜ
後輪を外したのでグリスアップもできちゃう
グリスはだいたいこれで済ませてしまいます





道具類の紹介

まず、使用したビードブレイカーはアストロプロダクツのミニバイク用です。「ビード」と「ビート」でパッケージの表記が揺れていますね。
※対応ホイール径12インチまで!!

お次はビードワックス。MARUNI製でレモンのような変なにおいがします。大昔に小学校にあった網に入った石鹸のような感じ。

PPバンド。100均で見当たらなかったのでAmazonにて割高購入。個人的には超重要アイテム。


空気入れ SERFAS FP-200se 自転車用です。米式・仏式両対応の優れもの。Panaracer製を買うくらいならこれを買うべき。ただし、レビューを読むと個体差があり、当たり外れがあるらしいです。もちろん自分のは当たり個体です。


タイヤレバー
写真を撮り忘れましたが中華製の3本セットで売っている普通のやつです。自分はタイヤ交換が下手なので3本必須でした。

シリコンスプレー
こちらも写真撮り忘れ。ホームセンターなどで売っているAZ製のシリコンスプレーを使いました。

虫回し
こちらも写真撮り忘れ。バルブコアを外す工具です。エアバルブコアドライバーなど、バルブコアを外す道具が必要。


タイヤ交換

まず、アストロのビードブレイカーではビード落としできませんでした。ミニバイク用なので当然とも言えますが、過去に17インチや18インチも普通にビード落としできていたので、今回はホイールリム形状だったり、タイヤの硬さが原因で落ちないのかもしれません。

ということで、パンタグラフジャッキ+荷締めバンドでビードを落としていきます。


はい、落ちませんでした。タイヤが硬いのかなぁ・・・

ビード落としでものすごく苦戦しました。一度落としたビードが戻ってくるのでストレスMAXです。作業を中断し、Amazonでビードダウンキーパー4個入りを注文。これを使えば何とかなるハズ・・・と思いましたが、荷物の到着を待たずにそのまま作業再開。隙間からシリコンスプレーを大量噴射、タイヤレバー&踏み付けで強引にビードを落としました。ホイールが傷だらけになったのは言わずもがな。結局ビードダウンキーパーの出番はありませんでした。

次なる戦いに備えて眠れ・・・

タイヤ交換終わってから見つけたのですが、ビードブレイカーではなく、クランプ類で挟みこんだ方がうまくいきそうな気がします。

https://www.amazon.co.jp/dp/B091G8CMNK/

次回はこれを使うかもしれません。締め付け力が350kgもあればビード落としに使えるかも?


タイヤ比較 トレッドパターンが似ているのは気のせい?





ホイールにタイヤ組み込みはPPバンドを使う方法で行いましたが、めちゃくちゃ楽でした。バンド装着が手間ですが、工具不要でタイヤ装着作業自体は10秒かからないくらいです。結束バンドを使う類似手法もありますが、バンド自体の厚みがPPバンドの方が薄いのでPPバンドを選択しました。バンドで手を切る恐れがあるので軍手は必須です。

このようにタイヤを縛る形にします
ビードをしっかり閉じ合わせ

自分の場合はバンドを6本ほど使いました。タイヤを縛り終わりましたら、ビードワックスをホイールリムとタイヤビード(PPバンド部分も)に塗りたくり、タイヤをホイールにかぶせる形で押し込むと簡単にタイヤが装着できます。

ホイール装着しやすい方向がタイヤ内側になるようにビード形状が決められていて、それが1段目がすんなり装着できるのに2段目装着に苦戦する理由のようですね。ですから、PPバンドで縛ることによって、装着に有利な形状である1段目に2段目を統合する効果があるということでしょう。この方法を考案した人はすごいです。


ビード上げ

コンプレッサー未所持ですので自転車用の空気入れでビードを上げました。コンプレッサー無しでビード上げを諦めたと言うような話は良く見ますが、自分の場合はビードが上げられなかったと言った経験はありません。スポーツ自転車向けのエアポンプは意外と高性能なのかもしれません。エア抜けと格闘することも無く普通に空気が入りました。タイヤの容積的にポンピング回数は必要なので疲れます。


前輪も後輪と同じ要領で交換しました。アクスルシャフトを外すのに極太のヘックスが必要。

何に使ったか覚えていませんが所持していました。12と書いてあります

ちなみに前輪交換時はパンタグラフジャッキでフロントを持ち上げました。前輪取り付け時に高さを微調整でき、安定性は犠牲となりますが、メンテスタンドタイプよりジャッキの方が楽かと思います。ビードは後輪と違ってアストロのビードブレイカーで落とすことができました。ただ、かなり硬くて諦める一歩手前のレベルでした。もう少し高価なビードブレイカーを買う必要があるかもしれません。

そして、意外に苦戦したのが後輪取り付けです。外すときは簡単でしたが、装着するのは大変でした。スイングアームにアクスルシャフトを通す必要があるわけですが、左スペーサー、リヤホイール、右スペーサー、ブレーキキャリパーマウントの穴とスイングアームの穴の位置合わせが必要です。ハブダンパーやスペーサー類の脱落に気を配りつつ、後輪のディスクローターをキャリパーに導きながらの穴の位置合わせは至難の業でした。後輪取り外し時にブレーキキャリパーを外さなかったのが悔やまれます。

これらの精密な作業をホイールを持ち上げながら行っていたので、筋肉の負担がやばいことになりました。すでに前後タイヤのビード上げ+バルブコア装着後のエア再充填作業で腕を酷使していますので、シャフトを通せないまま休憩となりました。

荷締めバンド作戦発動

休憩しながら少し考えた結果、荷締めバンドで後輪を持ち上げる作戦に決定。作戦は成功し後輪取付完了!荷締めバンドはマジ有能。しかし、雨で濡れると伸びて緩むので荷締め用途では使い物にならないと言う・・・

今回は無事タイヤ交換を終えることができました。かなり疲れますし、ホイールが傷だらけになるので万人には推奨し難いです。自分の場合は専用工具を揃えてしまっているので後戻りできないだけと言う・・・ バイクの整備作業が好きなわけではありませんが、ショップでの待ち時間の退屈さに耐えることを思えば自分で交換した方がマシというものです。



MICHELIN PILOT STREET RADIALの試走インプレ

交換したタイヤの個人的な感想を述べていきます。
タイヤ交換を終え、数十キロほど試走しました。タイヤバランスはとっていませんが、街乗り程度では問題無しでした。新品なので交換直後の違和感が凄かったです。しかし、これは末期の摩耗したタイヤから新品タイヤに交換すれば当たり前の現象です。5kmほど乗ると違和感はだいぶ緩和され、20km過ぎでは少しバンクさせる余裕が出てきました。さすがにフルバンクなどはしていません。

50km走行時点のタイヤ

リヤサスプリロード最強設定、空気圧 F:2.3kg R:3kg
新品なので乗り心地が大きく向上。新品ゆえタイヤの山が高く、直進時にふらつくような錯覚がありましたが、手放し運転も可能でしたので直進性は問題無し。コーナリングでは意識しただけで勝手に曲がり始めます。これは街乗りでは滅茶苦茶ラクできますが、楽チンなのは曲がり始めるまででして、車体の起き上がりが鈍いため、直進体勢に移る段階で意図的に車体の直立を促してやる必要がありました。アクセルを開ければ車体は直立しようとすると言うのが一般的な話ですが、このタイヤは直立しようとする力が弱めと言うか、街乗り程度の立ち上がり加速(アクセル開度)では車体が起きづらく、もっと大きく加速した時にバランスしそうな予感。GIXXER SF250よりもハイパワーなバイクに適しているタイヤかもしれません。

街乗り交差点程度の立ち上がり加速でアクセルをワイドオープンできるほど道路が空いていないので、ライダー側から車体を起こす動作が必要になるわけですが、まだこの挙動に不慣れなため、車体をどっこいしょと起こしたら、勢い余って反対側にバンクしそうになったりするのがやや不快ではあります。とは言え、前後新品タイヤに交換したことにより走行性能は大きく回復しましたので、それらを打ち消すほどの不快感ではありません。多分そのうち慣れるでしょうし、タイヤ摩耗により緩和されていくハズですので、今だけのお話だと考えています。

このタイヤの気に入ったところはレールに乗ったようなコーナリングです。タイヤ任せにすれば一定のバンク角で安定旋回します。逆にタイヤの求めるバンク角を無視したり、トラクション不十分ですとロクな動きは期待できない感じになります。ネガな表現をすれば自由度が無い・重い・不自然と言った感想になりますが、言い方を変えると、タイヤに丸投げできる部分が出てきて運転時の疲労が軽減されるとも言えます。スポーツ走行よりも街乗り・ツーリング向きと言えますね。まぁ、このタイヤは前後で¥22,000なので、多くを求めるのは無理があると思います。¥22,000の価値があるかどうかは使い切った時に記事する予定。


次のタイヤ

気の早い話ですが次回のタイヤ交換は悩みますね・・・ 今回のミシュランより安価なタイヤは「IRC RMC810」「シンコー PODIUM 006」あたりなので、価格重視ですとミシュランをリピート購入になりそうです。ライフ重視ですと想像にはなりますが、これもまたミシュランになりそうです。少し上の価格を見ると「BS TS100H」「DUNLOP GPR300」あたりになりますが、これらは価格が高いだけではなく、明らかにライフも短そうなのが財布に大ダメージです。

自分の乗り方ですと恐らくTS100Hは5,000km持たないと思います。GPR300だったらもう少し持つでしょう。そう考えますと、GPR300は良い感じのタイヤに見えてきます。DUNLOPはできるだけ買わないと言う鉄の掟があるので、残念ながら装着することは無いわけですが。

次回タイヤ交換の本命が「MICHELIN PILOT STREET RADIAL」、次に「IRC RMC810」、「MICHELIN ROAD 6」と現時点では考えています。DUROなどの激安タイヤで適正サイズが入手出来たら話は変わってきます。YZF-R25とかであれば、DURO製のバイアスタイヤが適合するので前後¥10,000以内で交換でき経済的です。少しうらやましいですね。R25欲しくなってきたぞ・・・買えんけど

おわり

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