バイク用リヤボックスの話

皆さんこんにちは。本日は久しぶりのバイクネタです。そして、例のごとく長文です。

リヤボックスについてはGIVI派で何年もやってきました。基本的に他社の選択肢はありません。例外として、容量確保目的で100リットルのFRP製ラゲージボックス、いわゆるバイク便の荷箱は所有しています。これが一応最強ではあるのですが、数日間のキャンプツーリングでもなければ使おうと思わない巨大さが欠点です。かと言って使わないから外そうにも、非常に着脱がしにくいため汎用性に欠け、イマイチ使い勝手が悪いのです。

このような理由から、結局GIVI箱を使い続けているわけです。とは言え、GIVI箱にも不満が無いわけではありません。

まず、シェル形状が貝殻状なので容器部分が浅く、荷物のパッキングがやり辛いです。これに付随した問題として、適当に詰め込んだ荷物が開閉機構に干渉して蓋が開かなくなる時があります。これは昔のモデルよりも開閉機構が複雑化しているのも原因の一つと思われます。一言で言うと改悪と言うやつです。

シェル形状が貝殻状で容器部分が浅いと言うことは、蓋の厚さがあると言うことです。この部分に関連してまた問題が発生します。タンデムシートに荷物を括り付けると、リヤボックスの蓋を開ける時にタンデムシートの荷物に干渉し蓋を大きく開けられず不便です。

次に価格が高いです。アルプスローダーに付いていそうなアルミ高級ケースは除くとしても、樹脂製でさえ大容量モデルは高価です。コスパを考えると43リットルしか買えません。ジクサーに付けているE43は13,000円(現在価格はamazonで17,000円)くらいでした。

このE43を3年ほど使ってきましたが、色々とある不満が解消できそうであれば買い替えてみたいなぁと考えました。

買い替え候補としてはアイリスなどのホムセン箱、RVボックスですね。あれはバイク便箱の完全劣化と言えるものなので却下。となると、最近勢力を拡大している中華系のGIVIアルミ類似品が良さそうです。

こういうやつです


当ブログでも3年前に言及している記事があります。

価格的に許容できれば買いたい気持ちもありましたが、当時はAmazonなどでの販売は見当たらず、40リットルクラスが中華通販のタオバオで2万円と高価でしたので、購入は断念しました。代行通して購入する場合、送料含めたらとんでもない金額になっていたはずです。

あれから3年経ち、タフな道具感の流行もあり、Amazonでもいろいろなタイプが選び放題ですし、YouTubeなどの実物レビューも充実してきたので、買い時が到来したと言えましょう。

まず、選定にあたって気を付けることはゴミを引かないことです。製品画像がCGのみの物は排除し、販売ランキングやレビューを見てダメそうなものを除外していきます。買いたい物を選ぶと言うよりは、買ってはいけないものを調べていきます。


自分が閲覧した時はこの2製品がランキング1位でした。ほぼ同じような製品に見えますね。一番売れていて、レビューを見る限り、実用性は問題なさそうです。

他の製品も色々見ていくと、大体の傾向が掴めてきました。まず、見た目が似ているが樹脂製で一回り安価なものが存在します。それからBOX後部のリブと言うか凹み加工の有無ですね。まっさらな無加工、X字、+字、ロトの紋章みたいなやつ、などなど。開閉ヒンジ素材が樹脂か金属かの違い。蓋の開放角度抑制装置(ワイヤー式か金属スライド式)の有無。

これらから自分好みの仕様を選び取っていきます。アルミ製、板面+字加工、金属ヒンジ、金属スライド式の開放角度抑制装置がいいですね。

そうなりますと、ランキング1位の製品は両方とも却下です。特に開放角度抑制装置の無いYahoo!の方はダメ!

全ての条件を満たしていそうなのが↓です。

OFFBAIKU バイク用リアボックス トップケース
WANDA バイク用リアボックス


この2製品に絞られたわけですが、何と!OFFBAIKUは発送元がWANDAと言うオチでした。実質1製品です。しかし、これで買うとは決まっていないのです。YouTubeでレビューを探します。

この動画の159秒、説明書の内容に注目!

プルトニウム?被爆してしまうよ・・・

そして、極めつけはコレ。

説明文章をよく読んでみると?

アルミ素材詐称疑惑に対する返答がワイルドすぎる。燃やして確かめろだって・・・ もしかしてチャイナジョークってやつか?

まぁ、色々とぶっとんでいますが、WANDAリヤボックス購入決定です。



WANDA バイク用リアボックス購入 レビュー前編

65リットルの箱を18,000円くらいで購入。とりあえず、実用レビューは後編にまとめるとして、買ってから取り付けた感想までを書きます。まずは被爆の危険性を確認せねば…

プルトニウムの表記が無くなっている


プルトニウムが訂正されていました。カラーリングのパシルバーはそのまま表記されています。この誤植が直っていると言うのは、製品の改良や見直しが行われている証拠です。昨今、売りっぱなしメーカーが多い中、アップデートがかかっているのは良いことだと思います。製品の仕様も他社類似品と差別化できているのは、良い製品を送り出す姿勢があるからでしょう。

金属ヒンジと開口角度制限ギミック

先述した差別化と言える部分が金属ヒンジです。実は樹脂製でも実用に問題ないのはGIVIボックスが証明しています。それでも、類似製品が樹脂製採用する中、金属製アピールできるのは強いです。タフな感じが出ますからね。

蓋の開口角度制限のスライド式金属パーツは類似品のワイヤーより強そうに見えます。ただ、実際に目で見ると、後付け感がパンパないですし、左側のみ装着なので実は頼りない感じ。そのうち改良を受けて両側装着の新モデルが出荷される予感。

普通のヘルメットであれば2個入りそうです


画像のX-Fourteen Lサイズはまっすぐ入りませんでした。後部の羽が邪魔しているようです。前後に長いヘルメットだと少しだけ斜めに入れる必要あり。

取り外し式の内装


大陸らしい豪華装備です。合成皮革のキルティング加工で少しクッション性があります。この手の製品全般で臭いがキツいとの口コミが見られますが、個人的には干さなくても使える程度の臭いだと感じました。溶剤系の甘ったるい臭いがします。

付属ネジ


可も無く不可も無く。ただ、工具は自前の物を使いました。

GIVI製のプレートと比較


今回は強度の高そうなGIVIプレートを流用しました。金属の厚みが全然違います。

4点スライド+フック1か所の固定方式です


樹脂製なので予備部品として欲しい気がしなくもない。

固定フック


ベースプレートと箱本体が接続された状態で届きましたが、ややガタツキありでしたので、固定フックは微調整必須でした。

フック接続部


ここの調整は面倒でした。箱側フックのリフト量が少ないので調整しにくいです。あまりタイトに調整し過ぎても、ベースプレート側パーツのしなりが大きくなります。

ベースプレートの穴とキャリアフレームの位置関係やら相性に加えて、箱をなるべく前寄せで取り付けたい都合もあり、リアキャリアにベースプレートを取り付けるのに何だかんだで1時間ほど微調整を繰り返しました。

65リットルの大容量+サイドパニア併用になれば、タンデムシート部の積載は無くしても平気だと考え、ライディングの邪魔にならない程度に前側に寄せて箱搭載を決めました。ただ、あまり前に寄せると、リヤキャリアの台座とベースプレートの接触面が減るのがもどかしいです。

今回紹介しなかった付属品として、バックレストの後付けクッションと蛍光色の反射ステッカーがあります。バックレストは劣化して汚くなる未来が視える気がするので未装着。反射ステッカーは反射性能の高そうな物を別途用意するかもしれないのでこちらも未装着です。

軽く欠点だけをまとめますと、開口角度制限パーツが左側だけだと頼りない。キーの切削面が雑で荒いのでチクチクする。少し臭う。あとは実使用してからの評価になりますが、今のところ特に大きな欠点は見当たらず。

取り付け作業で疲れたので、実使用などの感想は後編にて。(いつ作成するかはわかりません)

おわり

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