電動アシスト自転車 駆動系トラブル

皆さんこんにちは。本日は久しぶりの電動アシスト自転車ネタです。基本的に日常の足として電動アシスト自転車を利用していますので、記事にするときは大抵がトラブルや故障、消耗品交換ネタとなります。今日の記事も例にもれずこのパターンです。

通勤時の登坂走行時に自転車からギリギリと異音が発生しているのに気が付きました。明らかに駆動系、チェーン周辺の異音です。状態としては平地3速で時速15km前後ですとあまり音は聞こえません。登坂1速の低速走行時に異音が顕著です。駆動系に高トルクがかかっている時に異常が発生していると判断しました。

帰宅してから車体を見てみたところ、チェーン伸びて軽くタルんでいました。おそらく、高負荷時にチェーンテンショナーが調整限界振り切ってしまいチェーンが暴れている音が異音の正体でしょう。

そういえばこの自転車は2018年式で購入7年以上経過していますが、チェーン未交換なのです。それどころかタイヤ・チューブとサドル・シートポスト以外何も交換していません。そろそろリフレッシュの時期かもしれないなぁ…

とりあえずの応急処置としてリアアクスルのチェーン引きでごまかすことにしました。残念ながらこの作戦は失敗しました。なぜならチェーン引きの調整では間に合わない程度のチェーン伸びだからです。リヤフェンダーが車体フレーム固定に対して、チェーン引きで後輪を後方スライドさせていくと、リヤフェンダーと後輪が干渉します。ここでカリカリに詰めて調整すると、フェンダーとタイヤの適正クリアランスが確保できず別のトラブルを誘引しそうなのでチェーン交換まで乗るのを止めました。

チェーンだけ外しておきました


バイク用のMotul C2を注油しているのでギトギトです。それにしてもこのKMCチェーンの防錆には驚かされます。これほぼ錆びないチェーンと言っていいと思いますよ。変速無しで横移動する必要のないチェーンなので厚塗り塗装できているのかもしれませんが、そこらのママチャリがサビサビなのを見るに、このチェーンが特殊なのでしょう。

純正チェーン価格


と言うわけで同じものを調達!と言いたいところですが、価格が¥4,000もします。オートバイのノンシールチェーンより高いのかよ… 防錆性能ベタ褒めしましたが、購入するとなるとちょっと腰が引けてきました。

と言うわけで別の方法を模索、Amazonで同等品らしきモノを注文しました。購入価格は¥2,100くらい。

注文から24時間かからず届いた


純正が「410P RB」と刻印されていました。RBはRUST BUSTERの略でしょう。錆に強いですよと。で、この製品はS1のRBです。シングルスピード用のRBモデルなのかな?名前は違うけど、たぶん取り付けても大丈夫でしょう。

All single speed drivetrainsって書いてある


早速取り付けようと思いましたが、ここで大きなやらかしに気が付きます。



おわかりいただけただろうか


ラベル印刷がかすれて判読しにくいですが、長さ112リンクとなっています。取り外したチェーンの画像を見てもらうとわかるのですが、ピンの数は116個なんですね。そうです、短いチェーンを購入してしまったと言うオチであります。

オートバイの場合、購入チェーンの長さを意識するのは当たり前の常識なんですが、9速MTBに関しては、シマノの場合グレードに差異はあれど、長さは余ったら切るみたいな感じなので、チェーンの長さを意識したことはなかったのです。さらに加えて、このKMCチェーンは製品名にリンク数表記無しの製品が並んでいるのも思い込みを助長させた一因です。よく調べるとS1 RB 130コマの製品も存在しており(製品名だけでは判別不能で製品裏面ラベル写真を注視する必要がある) 完全にやらかしました。やっぱり思い込みで動くのは良くないですね。

仕方ないので何とか次の方法を考えました。アイデアその1、この短い新品チェーンに古いチェーンをカットして継ぎ足す。 アイデアその2、新しいチェーンを買いなおし、届くまでの間は古いチェーンをコマ詰めして再利用。

どちらのパターンでもとりあえずチェーンカッターが必要になります。MTBのチェーン交換は何度か行っていますが、そう頻繁に行う物でもないですし、ミッシングリンクなどのクリップ式にしていたためチェーンツールの出番は稀でした。ですから、チェーン関連はTOPEAKの携帯工具セットで済ませていました。しかし、そのTOPEAKのツールをどこにしまったのかを失念してしまい作戦実行不能に。と思いきや、アリエクで買った同様のツールがあったのを思い出しチェーンカット実行!できませんでした…

工具のサイズが合わないのです。よくよく考えてみたら外装変速のスポーツ自転車のチェーンはナロータイプで細いのです。チェーンツールを名乗っていても、シングル用の太いチェーンに対応できないのは十分あり得る話です。ママチャリのチェーン交換をしたことがないのでここでも躓いてしまいました。

もう失敗したくないので高いですが純正チェーンをヤフーショッピングで注文し、単体のチェーンカッターをAmazonで注文しました。

低頻度で使用する工具に¥2,000の出費は痛い


純正チェーンはヤフショなので到着まで時間がかかります。と言うことで、新しく購入したチェーンカッターで古いチェーンのコマ詰めを実行しました。

なんすかこれ?


工具の寸法的な問題でチェーンがセットできませんでした。1~13速対応と書いてあったので安心していましたが、現実は甘くはなかったようです。工具のつくりは良いです。きちんと考えて作られており使い勝手は良さそうなんですが、残念なことにこのチェーンには合いません。


工具側寸法が小さく、チェーンをしっかりセットできないのでピンのセンターを合わせるのは不可能です。よってピンを打ち抜くのも無理。これでまた工具探しからやりなおしかい… 何だか以前もこんなドツボにはまった記憶があるんだが?

とりあえず買い直しはお金がもったいないので落ち着いて別の方法を探します。まず手持ちの別の工具で何とかならないか?オートバイ用は流用できたりしないか?

南海部品参上!
壊したキジマ
キジマの代わりに購入した安物


この中ではピンが細いキジマに希望がありそう。このピン折れしたキジマ製チェーンツールの補修部品の注文で地獄(過去記事参照)を見たんだよなぁ。

あの時使わなかった補修ピンを装着!


このキジマを使ってチェーンのピンを少しだけ押し出すことに成功しました。プレート片側のピンを押し出すことによりチェーンの厚みが変わるようです。チェーンのローラー部分の回転を邪魔しないように、プレートとローラーの隙間を保持しているのがピンの役割の一つのようで、そのピンを打ち抜くと、プレートとローラーが密着してチェーン幅が圧縮され、先ほどセットできなかったチェーンカッターにチェーンをセットすることができるようになりました。

今度はかろうじてハマった


ここまでくれば勝利確定です。工具自体の出来は良いので、難なくピンを打ち抜くことができました。外プレート1枚分チェーンを詰め、自転車に取り付け完了。試走したところ、今度はチェーンを引きすぎて高負荷時に異音が発生。再調整も面倒なので純正チェーン届くまで乗るのは控えることにしました。

スプロケはまだいけそうな様子なのですが、次はスプロケ3枚とチェーン同時交換が必要かもしれません。3点買っても5千円くらいだった気がするので金銭的負担はそんなでもないですが、後輪外しが伴うのでなかなかやる気になりませんね。後輪外しとなるとついでにワイヤー類も全部交換したくなりますし、だったらスポークも張り替えたいわけで、金銭・手間的にも大規模メンテになってしまいます。

この自転車(PAS With SP)はポイント還元反映すると実質12万円で購入しています。ですから、修理の可否は本体購入価格を意識して考えます。それから、今のところの不満はブレーキ性能ですね。少し全体的なグレードは下がりますがPAS ULUであればブレーキ性能が上がっており、次の買い替えはULUかなと考えています。これが13万円くらいなので、大規模改修と天秤にかけてしまいますね。バッテリーと充電器で5万円と考えると、実質差額は8万円なのです。大規模改修したら数万円はかかるでしょうし本当に悩みますね。

新車になり新品新型バッテリーになる。その上、今のバッテリーも互換性があるので使いまわし可能。フロントがVブレーキで下り坂も安心。タイヤ選択肢も多そう。耐久性とアシストレベル、高級感以外は全面的にULUの方が良いのですよ。う~ん、魅力的だなぁ。。。

自分のPASは一応上級モデルのはずですが制動力は明らかに不足しています。電動アシスト自転車の利用用途を想定すれば貧弱ブレーキにする理由が無いはずなんですけどね。坂をのぼるからアシストが欲しいというのは、別に特殊な用途でも何でもないですし、坂をのぼったら下りもセットなのは自明。ユーザーの握りゴケを恐れてかは知らんけど妙にブレーキが貧弱なのでVブレーキ使用のPAS ULUが欲しいわけです。まぁいいや、そもそも金が無いし今のPASが不動になってから考えよう。

おわり

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